~ITでできること~ HPの充実・活用がカギ -vol.5

ITでできること HPの充実・活用がカギ

~ITでできること~ HPの充実・活用がカギ

厳しい中の成功企業

昨今の塗装業界では、現場数の減少、施工費用の低価格化、人材不足など、塗装業界を取り巻く環境は年々悪化しています。
しかし厳しい状況の中、職人さん不足に悩まされるほど現場数が増え、施工単価を上げていっている会社もあります。そうした会社の共通点の一つは、ホームページの充実・活用です。消費者は、塗料を買うためにチラシやホームページで情報を集めているわけではありません。当たり前ですが、塗装工事は施工を行うことで初めて完成します。つまり、消費者にとって何の塗料を選ぶかも重要ですが、どこにお願いするかがさらに重要な要素となります。
どんなに奇麗なデザインのホームページを作っても、内容が充実していなければ信頼を得られません。
そこで、ホームページに大切な要素・チェックポイントをご紹介いたします。

(1)ターゲットを明確にする自社の特徴、強み・弱み、こだわりを掲載しましょう。プロとして当たり前のことでも、素人である消費者の方は知らないことがたくさんありますので、自社だけの特別ではなくても、あえて掲載すると、強みとして伝えることができます。また、自分たちで気づきにくいことも、これまでの満足度の高いファンのようなお客様に聞くことで、強みや特徴が明確になる場合もあります。
低価格での勝負をしていない会社であれば、弱みとして安くできないことを伝えると、ターゲットとのミスマッチを防げます。
ただし、工程や品質向上に対する取り組みなど、安くない理由の根拠も同時に伝えることが必要です。
(2)代表プロフィール、スタッフ・職人紹介を載せる ホームページからお問い合わせ・ご相談を頂くということは、相手の個人情報を預かるということです。ホームページでもおもてなしの心が大切、まずは自分たちから笑顔で名乗りましょう。
(3)専門家として見ていただく 消費者は、営業マンではなく専門家を探しています。1つの塗料に対してもカタログ的な内容にとどまらず、自社の見解や実績を交え、プロだからこそ分かる詳しい情報を掲載しましょう。
(4)定期的に更新する ホームページは完成してからがスタートです。コツコツ更新を繰り返すことで、半年、1年後の情報量に大きな差が出てきます。また、更新しているホームページは繁盛感が出ますが、更新されていないホームページは不安感を与えてしまいます。 施工例などの実績やお客様の声は、件数が多いサイトほどアクセスも増え、安心感につながります。
(5)経営者の思いを伝える ホームページを活用する際に、経営者の方にパソコンの専門知識は必要ありませんが、興味とおもてなしの心を持ってサイト運営に関わることが大切です。 冒頭でお伝えしたように、何を頼むかではなく、どこに頼むか、さらにいうと誰に頼むかといった判断基準になりますので、価格以外の差別化要素となります。 おもてなしが行き届いているか、ぜひ、自社のホームページを客観的に見直してみましょう。

山口裕介 取締役 Yamaguchi Yusuke

【日本塗装名人社とは】全国の塗装専門店や塗装職人が集まり2014年に結成したグループ。
将来の塗装職人の育成、良質な塗り替え施工の指導、会員の塗り替えに対する施工保証等を行う。