未経験の若者を育成、技術の継承を -vol.6

未経験の若者を育成、技術の継承を

未経験の若者を育成、技術の継承を

集客に対する悩みは軽減

近年の塗装業界では以前に比べると集客に困っている会社が減ってきていると思います。
私たち日本塗装名人社もそうですが、他にも営業支援をする団体が増え、多くのノウハウ情報が手に入るようになりました。
またポータルサイトからの案件紹介も数多くあるようで、ポータルだけで集客し成長している会社もあります。
そして受注は伸びるが施工がしきれないという職人不足の声をよく聞くようになりました。
年々職人を目指す若者が減り、募集をかけても集まらず、いざ採用がきまってもすぐに辞めてしまうこともあります。
弊社でも以前から常に職人は足りておらずベテラン職人もなかなか集まりませんので、 未経験者の若者を一から育成していこうということで3年ほど前から職人の高校新卒採用を始めました。ハローワークを通して地元の公立高校に求人を出すと、元気で活発なタイプの応募者が安定して集まるようになり、毎年約3名ずつ採用を続けております。 若干18歳で入社してくる若者を、責任を持って立派な社会人に育て上げるために、社員育成には力を入れています。

発声練習から始まりマナーやもてなしも

毎朝の朝礼では正しい挨拶の発声練習から始まり、マナーやお客様へのおもてなしについて学んで います。
さらに自分が担当している現場の安全性、品質、もてなし、効率について見習い職人からも意見を出し合い、職長任せではなくチーム全体で現場を管理しながら施工する体制を取っておりますので、皆やりがいを感じながら取り組んでくれております。
また、シンプルな職人の評価制度をつくり定期的に評価しています。見習い、中堅、職長、部長と評価基準を分けて自分自身と上司で採点し合い、これを昇給の判断材料にしております。
のところ新卒者の離職者はゼロで3年前に入社した一期生は今年には職長になり増班する予定です。

人材の育成から業界の未来構築

こうして新たな塗装職人をどんどん育成して日本の素晴らしい技術を継承することが塗装業界の明るい未来につながると信じています。
私たち塗装名人社では全国から塗装のプロが集まり、営業ノウハウだけではなく、こうした人材育成や会社の組織づくりも真剣に学び合い、これからも全国の塗装会社が地域で活躍できるように盛り上げていきたいと考えています。

本田卓也 取締役Honda Takuya

【日本塗装名人社とは】全国の塗装専門店や塗装職人が集まり2014年に結成したグループ。
将来の塗装職人の育成、良質な塗り替え施工の指導、会員の塗り替えに対する施工保証等を行う。