内装塗装を制する者は外装リフォームを制する -vol.10

内装塗装を制する者は外装リフォームを制する

装塗装を制するものは外装リフォームを制する

雨だと休みに

最近は異常な雨が降るし、本当に異常気象だ…と嘆く塗装職人や防水職人。屋根の塗装や防水、外壁の塗装が主な塗装会社は雨には敏感だ。職人を殺すには刃物は要らねぇなんて、見習工の頃から、よく聞いたことです。「明日は雨なら休みだぞ」と、翌日の朝の天候で、仕事があるのか否かが決まる業界。もしも雨が10日間連続したら、仕事も10日間連続で休みになる異質な業界で私は営みをしています。自然に逆らうことはできず、それを仕方なしと諦め、雨降りに休む習慣が染み付いた塗装業界…。
人気がない、大きな理由の1つかもしれません。家計を預かる主婦にとって、不安定な収入の職業は嫌う傾向があります。職人の離職につながる大きな問題の火種でしょう。ひと月30日、毎日働いたとしても最大で365日。塗装業界の現実は3Kと不安定収入のWパンチで、業界離れに拍車がかかり、人手不足を深刻にします。

対策は何か…?

内装の塗装を極めることです。内装の塗装を制するものは、外装リフォームを制する…。
雨が降っても、可能な作業を得ることです。何年も続く異常気象は、もはや通常気象。過去が異常気象と変貌を遂げました。最大で365日から、雨降りと日曜祭日、年末年始、卒業式、入学式、雪、シルバーウイークにGW、お盆、台風と、外装リフォームは、今や、年間200日で勝負するプランが必要となります。
改革に挑み、不安定収入をなくし、この業界から離職者を減らすことに努めるならば、業界貢献を成し得たことになります。

新しい塗料で提案を

雨の日を、当たり前のように休日にする塗装店は、もはや生き残れないと予想します。
さらに申せば、雨の日でも仕事がある元請けと、そうでない元請けとでは、塗装店の協力会社も、元請けを選ぶ要素のひとつになるでしょう。
内装の塗装では、塗るだけで虫除けになる、塗るだけで空気を清浄する、塗るだけで防音となる、塗るだけで明るくなる、塗るだけで断熱になる、塗るだけでホワイトボードになる、塗るだけで黒板になる、実に様々な塗料がありますから、それらを用いて、内装塗装の獲得に努力すべきと思います。
職人不足による、多能工の育成…。塗装業界における、多能工の本当の核心は、内装に通用する畑違いの職種ではないだろうかと思います。
「年間200日問題」と名付けます(笑)。年間200日問題は、塗装業界のみならず、塗料業界にも大打撃があるはず。製造する責任機関、販売する責任機関、施工する責任機関などが三位一体となって改善に日曜祭日取り組むことが必要だと思います。

池田大平 事務局長 Ikeda Taihei

【日本塗装名人社とは】全国の塗装専門店や塗装職人が集まり2014年に結成したグループ。
将来の塗装職人の育成、良質な塗り替え施工の指導、会員の塗り替えに対する施工保証等を行う。