塗料を選ぶ際に知っておきたい4種のシリコン塗料

  • 千葉県の塗装職人 会社名:JPM 宇部店
    大川内 正之
    所在地:山口県宇部市西本町2-15-17
シリコン塗料にも、様々な種類があります。
現場調査でお伺いした際、「今回の塗替えはシリコンクラスでいいです」とおっしゃる方がいますが、
いいシリコン塗料もあれば、粗悪と言わないまでも今の時代に合っていないシリコン塗料もあります。
金額で言えば一缶あたり1万円きるものや、4万円を超えるものまで様々です。

シリコン塗料で見積り依頼された場合、その種類よって、対応年数や低汚染性などが大きく変わって
しまうことがありますので、一概にシリコン塗料といえども塗料選びには十分注意しないといけません。
シリコン塗料は大きく分けて4種類ほどに分けることができます。

・一般水性シリコン塗料

・単層弾性シリコン塗料

・多機能型シリコン塗料

・ 多彩模様シリコン塗料

今回は国内で一番多く使用されているであろうシリコン塗料についてそれぞれを解説してみます。

塗替えで一番多く使用される一般水性シリコン塗料

一番スタンダードなシリコン塗料です。
価格もリーズナブルで、現在は一般住宅より、マンションなど大規模修繕など多く使われています。

価格と塗料の性能のバランスが一番よくコストパフォーマンスに優れています。

〈例〉
日本ペイント(オーデフレッシュSi100Ⅲ、水性シリコンセラUV)
関西ペイント(コスモシリコン、アレスアクアシリコンACⅡ)
SK化研(水性コンポシリコン、水性セラミシリコン)
ダイフレックス(パーマールシリコン)

などがあてはまります。

一昔前に流行った単層弾性シリコン塗料

十年以上前によく使われていて、今はめったに見る事もない塗料です。
主に、時間のない突貫工事の際にまれに使われています。
この塗料はかなり厚みをつけないと本来の塗料の性能が発揮しないのに、
薄塗りをして、トラブルが多いのも現状です。

また、透湿性があまり良くない為に塗膜がふくれることがあり、また、弾性力が強いので、
一般シリコン塗料より汚れやすいやすいのでこのあたりを十分に注意して塗料選びをしないといけません。
過去にあまり知識のない業者さんがサイディング外壁にこのシリコン塗料を提案されてるのを見たことが
ありますがサイディング外壁にこの塗料はむいていません。

〈例〉
日本ペイント(DANシリコンセラ)
関西ペイント(シリコンテックス)
SK化研(セラミクリーン)
ダイフレックス(ハイパーシリコン)
などがあてはまります。

フッ素に近づいた多機能型シリコン塗料

シリコン塗料の中でも、ハイスペックになり、低汚染性や耐候性、
また透湿性など機能性を兼ね備えた塗料になります。
シンナーを入れる溶剤系、水を入れる水性系があります。塩害地域などは、溶剤系がおすすめです。

ものによっては価格が一般のシリコン塗料より倍ぐらいしますが、
個人的には、シリコン塗料はこのクラスが一番好きです。
少し高めになりますが、すこしでも、長持ちさせたい方におすすめです。

〈例〉
日本ペイント(ファインシリコンフレッシュ)
関西ペイント(アレスアクアセラシリコン)
SK化研(セラタイトSi、水性セラタイトSi、プレミアムシリコン)
ダイフレックス(セラコートアクア)
などがあてはまります。

豪華な意匠の多彩模様シリコン塗料

多彩模様は通常の塗りつぶし塗装ではなく、ベース色に赤、白、黄色など
細かい色がついた仕上がりとなります。
美観性もさることながら低汚染、耐候性にかなりすぐれており、
アーバントーンは10年以上前から、実績がありますが、10年経っても

非常にキレイなままの状態を保っています。本当にすごい塗料です。
欠点は価格が高いところですが、キレイに長持ちさせたい方には、おすすめの逸品です。

〈例〉
日本ペイント(ペリアートUV)
関西ペイント(ゾラコートEX)
ダイフレックス(アーバントーン、ダイヤカレイド)
などがあてはまります。

まとめ

このようにシリコン塗料を一つとっても、かなり種類があります。
今回は代表例をあげさせていただき、塗料選びの参考になれればと思います。
外壁塗装を成功させる為にお役にたったでしょうか?
わからないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。