住まいの塗替えは衣替え?お家の構造によって塗料を変えるのが長持ちの秘訣

  • 広島県の塗装職人 会社名:JPM 広島店
    品川 真一
    所在地:広島県広島市東区牛田本町4-4-5
衣替えの季節。暑ければ服を脱ぎ、寒ければ上着を羽織る。
私たち人間はそうやって環境の変化に併せて服を自由に着替えることができます。
でも建物は、いくら蒸し暑くてもいくら寒くても、10年間、自分で着替えることは出来ません。
この建物の衣服にあたるのが外壁(塗装)です。

大同防水工業株式会社

衣料の世界では革新的な進化を遂げ続けています。
発熱するシャツや吸汗するシャツ、乾きやすいシャツなどは誰もが持っていますよね。
実は塗料業界も、通気性が抜群な塗料、温まりやすい塗料、冷めやすい塗料、
汚れを分解してしまう塗料などがあり革新を遂げているんです。

建物はどうなのでしょうね?
蒸し暑いと感じてはいないのでしょうか。
肌寒いと感じてはいないのでしょうか。
服を脱ぎたいと悲鳴をあげてはいないのでしょうか。

実は、”人も建物も同じ”なんです。
建物も熱を持ち、発汗をし、湿気を帯び、冷えるんです。
それをコントロールしてやらないと、建物は長生きできないのです。
木造住宅でお話しします。

木造住宅は読んで字のごとくその大半が木材で出来ています。
木材はもともとある程度の水分を含んでいます(これを含水率といいます)が、
木材の含水率が25%を超えると木材腐朽菌が繁殖し、木が腐ってしまいます。

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さらに木材腐朽菌が繁殖すると木に含まれるセルロースを分解します。
これがシロアリの大好物なんです。恐ろしいですね…。
何を塗っても最初はピカピカになりますが、いくら外壁がピカピカでも、
壁内部で木が腐ってしまっては本末転倒です。

このような理由から、最近の新しい住宅は住宅を長持ちさせるために、
壁の外に空気の通りみちが設けられ、通気できるように造られていますが、
古い住宅にはこの通気層がありません。お客様の外壁の種類は何でしょうか?

・モルタル+アクリルリシン吹き付け ・サイディングの直張り工法
・サイディングの通気工法・コンクリート ・ALC ・板張り

ひとえに外壁といっても千差万別、
それぞれの外壁構造によって相性の良い塗料と相性の良くない塗料があるんです。

例えば、本来通気性が必要な外壁に通気性が低い塗料を塗ってしまうと、
余計に住宅環境が悪くなってしまいます。
例えばモルタル壁にはよくアクリルリシンが吹き付けてありますが、
これはコストを抑えるためだけではなく、通気性を保つためなのです。

この上から通気性が低い塗料を塗ると良くないのです。
通気性がないと壁の中に湿気を溜め込んでしまい、断熱材が湿気て断熱性能が落ちてしまうとか、
木材が腐ってシロアリに喰われてしまうとか、塗装メンテナンスで住宅を長く持たせるつもりが、
塗料の選定を誤ると逆に住宅の寿命を縮めてしまうことになりますから、要注意です!

大同防水工業株式会社

もし、私たち人間が空気を通さないウェットスーツを着て10年生活したらどうなるでしょうか?
健康でいられるでしょうか?
住宅は自分で衣服を着替えることは出来ません。だから塗料選びは慎重に。
建物構造の知識は塗料を選ぶ際には重要なポイントです。

なんでもかんでもシリコンでいいかにちょっと待った!
本当に住宅を長持ちさせたいなら、外壁構造にあった塗料を選定することです。
塗料選びは日本塗装名人会にお任せください。
お客様がご自分に似合う洋服を選ぶように、お客様の大切な住まいに最も似合う塗料を私たちが選んで差し上げます。