瓦が空から降ってくる|ニチハのパミールの被害状況とは

  • ただ色を塗るだけなら塗装は
    お断りします「建物再生」
    会社名:有限会社 大野塗装
    大野 雅司
    所在地:岐阜県各務原市鵜沼川崎町1-90
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このひどい状態の瓦はニチハのパミールスレート屋根で1993 年から2004 年に製造されていました。
抄造法といって一枚一枚重ね合わせて圧縮して水分を抜いていく製造方法で、
アスベストの規制によりアスベストの使用を控えたため劣化により、
層間剥離(ミルフィーユ状に剥がれる様に欠損する)を起こします。

またケイミュー(クボタと松下電工と パナソニックの住宅外装建材事業部門を事業承継し設立)のレサスという瓦も似たような症状がでていますが、パミールほどではありません。

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「レサス」

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瓦の端から水分を含むとこのように剥がれていきます。

これは剥がれの初期状態で水分が溜まりやすく蒸発しにくい北面が特に悪くなり、
寒い地域は凍害によりこの症状がおきやすくなります。
(外壁、屋根材製造メーカーのいう寒冷地用サイディングを推奨していない地域である
愛知県一宮市、岐阜県可児市、各務原市でもこのような症状が出ている)

温暖な地域は高圧洗浄をして初めてこの瓦と分かったという事も
おきていますので塗り替え前に図面での確認と北面の目視診断は必ず行ってください。

なお、ニチハからのクレーム回答は。
・10年以上での剥がれは通常の経年劣化である。また瑕疵担保保証も過ぎており、一切の責任はない。
・ 寒冷地はパミールという商品に対し比較的厳しい環境と考えられる。
・ 消費者との直接の売買契約がないため、補償を行う必要はない。であります。

ということは10年以内の工務店やハウスメーカーからのクレームであればニチ◯さんも
塗料の無償提供やアスファルトシングルでの葺き替え等をしてくれるはずです。(ケイ◯ューさんも同様)
しかし、年々回答が変わっている事もありますので工務店さんに問い合せをして確認する必要がある
私たち建物の専門家からすると屋根瓦はもちろん建物としても瑕疵をおかしていると思うのですが、
ニチハは建物として雨漏りしていないので瑕疵ではないということです。

もちろん雨漏りしていればニチハとビルダーは責任を負う必要があるので
アスファルトシングル屋根でクレーム処理をしています。
ただしこのアスファルトシングルは風に弱く強風によりめくれ上がってしまうこともあるので
今後のメンテナンスを考えるとガルバニウム鋼板によるカバー工法がおすすめです。

パミール瓦の状態が良くカビなどが無ければ塗装も可能ですが、塗った事により後々クレームに
なる可能性もありますのでどうしても塗る場合はお客様への告知が必要です。
(JPMでは塗らない) 高圧洗浄はできません。
また現在主流のエポキシ系のプライマー(下塗り塗料)を塗ると浸透してしまい瓦の剥がれがおきてしまいます

もし塗る場合は実績のあるカナエ塗料のウレテックスシーラーで素地を固めてから上塗りが必要、
もちろん吹き付け推奨で縁切りが必要にならないようにするのも重要となります。
この現場は塗装不可能ですのでガルバニウム鋼板でのカバー工法で施工しています。

まずは、ルーフィングという屋根の防水シート

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そしてガルバニウム鋼板を取り付けていきますこれは下に断熱材が入っていますので、
前より断熱性と防音性が高くなります。
断熱材が入っていない屋根は雨降り時の音が少し大きくなってしまいます。

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完成写真

これで15年は塗装の必要もありませんし剥がれる屋根の心配も無くなります。
ニチハのパミール公式プレスリリースはこちらです ラスパート釘(屋根材「パミール」付属品)に
関するお詫びとお知らせ パミールを固定する釘のメッキ処理が悪いので屋根がずれたり
取れたりするという事で、瓦自体には問題ない!

釘は表面に出ていないので苦しい言い訳です、一部上場メーカーとして真摯に対応して欲しい、
一時は負担になりますが将来の信用のために。がんばれニチハさん