塗装豆知識!雪国での冬の外壁塗装工事の工夫

  • 山形県の塗装職人 会社名:ゆうき総業 株式会社
    結城 伸太郎
    所在地:山形県上山市阿弥陀地568
「雪国では冬の間、塗装屋工事は出来るんですか?」 とご質問を頂いたので、冬場の塗装工事の現状をご紹介してみたいと思います。

「雪国では冬の間、塗装工事は出来るんですか?」
とご質問を頂いたので、冬場の塗装工事の現状をご紹介してみたいと思います。

塗装工事のベストシーズンとは?目安になる条件と最適なタイミングにも記載してありますが、塗装場所の気温が5℃以下、湿度85%以上である場合は、塗装工事は避けなければいけません。

結論、雪が降っている時期には塗装工事は出来ません。

と書きたいところですが、実はそれでも工事を行う場合があります。

雪が降るシーズンの工事

戸建て住宅の塗り替えは、雪が降り積もる頃に依頼をされる事は、ほとんどありません。
しかし、マンションや公共工事の場合は、季節に関係なく雪の時期でもご依頼を頂きます。
又、建築中の新築物件は季節を問わずに、建てられていますので雪の時期になる事もございます。

  • ぬりえさん
  • 冬場なら安いからですか?
  • 結城
  • とお考えになられるかもしれません。実際に冬場にキャンペーンを行っている塗装屋もございますが、冬場だからといって、塗料や足場が安くなる訳でもありません。
    逆に、冬場ならではの工夫や手間がかかります。
  • ぬりえさん
  • 他の季節は混み合うからですか?
  • 結城
  • 確かに、戸建て住宅の塗り替え工事は雪の降らない季節に行います。
    しかし、それで冬場になってしまう訳ではありません。
  • ぬりえさん
  • 冬場に工事をする理由は何ですか?
  • 結城
  • マンション等でしたら、“春の入居シーズンまでに綺麗にしておきたい”とのご要望があります。
    又、建物の規模や工事の内容(外壁塗装工事だけでなく、大規模修繕等も一緒に施工する等)にもよりますが、1ヶ月~半年程の期間を要する工事もございますので、冬場にかかってしまう事もあります。
  • ぬりえさん
  • 塗装条件を無視するとキレイに仕上がらないのではないですか?
  • 結城
  • そうです。そんな疑問を抱かれると思いますし、私達も強引に工事を行う訳ではありません。
    次に雪国ならではの工事の工夫をご紹介します!

雪が降るシーズン中の工事の工夫

それでは、塗料の塗装条件を満たす為の工夫ですが、大きく分けて2つあります。

■養生

通常の養生は、足場を組み立てた後に建物を取り囲むようにぐるりとシートで周りを囲います。
しかしそれだと、上空から雪が降り込んでしまいますので、建物全体がすっぽりと覆われるように、簡易的な屋根組みを作ります。

冬の養生の工夫

まるで、大きなテントの中に建物があるような感じですが、雪の量や建物の規模によって、骨組みだけでなく、コンパネを使いしっかりとした屋根を作る事もあります。
これで、雪除けはバッチリです。

■温度管理

そして、塗料の使用条件を満たす為の対策ですが、養生シートで囲われた中に、ジェットヒーターを設置します。
これで、気温は5℃以上、湿度85%以下の条件にしていきます。

冬の温度管理の工夫
このように工夫をすれば、雪以外の季節と同じように塗料の性能を活かした塗装工事を行う事が出来るようになります。

■その他

降雪の状況によっては雪かきを作業前に行う事もあります。

雪国の塗装職人

先日、九州地方の方から
「冬場の塗装工事の時の職人さんは防寒対策でモコモコになりませんか?」
とご質問を受けました。

日本は同じ国でも、冬の状況は各地方によって全く違うので、気になる事情だったのでしょう。
答えは・・・

「モコモコにはなりません」

ヒートテックを下に着ていますが、体を動かす作業であり体が動けない程冷える事はありません。
それに、厳しい寒さの時の作業時には、ジェットヒーターもありますので、かえって暖かいかもしれません。
後、ある程度は体が慣れているのではないかと思います。

少し話が反れてしまいましたが、雪国の塗装職人は工夫を凝らして、塗装工事を行っています。
せっかくの塗装工事ですので、塗料の性能を最大限に活かす為の使用条件を作り出せない状況の場合は、潔く作業を中断します。
工期も大事ですが、一番大事な事は塗装工事を最高の結果で終わらせる事だと思っています。