屋根塗装をする前に知っておきたい!工程と注意点

  • 静岡県の塗装職人 会社名:JPM 浜松店
    辻村 岳
    所在地: 静岡県浜松市北区三方原町1516-41F
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普段あたりまえすぎて考える事もないと思いますが
一年中快適に過ごす事ができるのは家全体を屋根が守ってくれているからです。
その屋根も真夏の強い日差しや記録的な豪雨など厳しい環境の中で大小違いはありますが
日々確実に劣化していきます。しかし一般の人が屋根に乗って劣化状況を点検する事は危険を伴いますし、

そもそも知識や経験がなければ屋根を見たところでメンテナンスが必要かどうかもわからないと思います。
大切な住まいを守るためにも私たちのような専門家に定期的に点検を依頼するのが 一般的ではあります。
それでは点検の結果塗り替え工事や補修が必要になった場合どのような作業が必要か下に書きます。

■仮設足場設置

安全に作業するために必要ですが近隣に洗浄水や塗料が飛散するのを予防するうえでも必要な工程です。

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■高圧洗浄

屋根に付着した苔などを高圧水で丁寧に洗浄していきます。

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■ケレン

錆や浮いた旧塗膜を工具などで除去する作業

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■乾燥

高圧洗浄やケレンで屋根が綺麗になったら直ぐに塗りたくなりますが
ここでしっかり乾燥させてからでないと後々耐久性に大きな差が出てきます。

■下塗

塗料の密着をよくするためや、下地を強化させるもの、錆止め効果のあるもの、
塩ビ鋼板の可塑剤移行を防止するものや、最近では遮熱性能のある下塗りなどもあります。
塗り回数も1~3回塗りと状況や仕様により様々です。

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■縁切り

コロニアル屋根の塗り替えでは重なり部分に塗料が入ってしまい
隙間がなくなり毛細管現象を引き起こす事がありますので防止するために縁切りが必要になります。
最近ではタスペーサーという部材を入れ隙間を確保するのが一般的です。
基本的には下塗り後に入れますが上塗を3回塗るなど上塗りを厚く施工する場合などは
上塗りと上塗の間に入れることもあります。

状況にもよりますが吹き付け施工で隙間を埋めないやり方や
もともと隙間があり縁切りが必要ない場合もあります。

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■上塗

色を付け綺麗に仕上げていきますがこれもまた沢山の性能や目的があります。
種類としては、ウレタン、シリコン、フッ素、無機、などがありそれぞれに水性、
弱溶剤1液、弱溶剤2液、ハイブリッド、遮熱型(高反射)など非常に沢山の塗料があります。
屋根を綺麗にし保護する目的以外にも太陽の光を反射させて屋根の蓄熱を抑える遮熱塗料や
夏の暑さや冬の寒さにも効果がある遮熱断熱塗料などもあります。

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■割れなどは差し替えや補修。

コーキングでの補修では不十分な場合が多く、しっかりと直さなければなりません。

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■浮いた釘の打ち込みや交換

抜けた釘をそのまま放置していると、大きな台風などで板金が吹っ飛んでしまう事もあります。

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■棟包み板金や貫板の交換や補修

貫板が腐食したり板金が変形してしまっていたりと劣化が激しい場合は交換が必要です。

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■折板屋根のボルトキャップ設置

折板屋根ボルトのサビや雨漏りを防止します。

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■谷板金の交換や補修

銅板は何十年も交換不要と思っている方も多いと思いますが、
酸性雨などの影響で近年は劣化が速いような気がします。

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■漆喰工事

厚みを考慮せずに漆喰を塗り重ねていけば見た目だけは綺麗になりますが棟瓦のちりがなくなり
雨水の通り道を塞いでしまい雨漏りにつながります。

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■屋根塗り替えで注意する事

最近では悪徳リフォーム業者が故意に手抜き工事をするのではなく 知識経験が乏しい業者が勝手な解釈で

間違った施工をしている事もあるようです!

岳塗装 代表 辻村岳